私立大学の定員厳格化の波は、今年も厳しく受験生に襲い掛かりました。特に多かったのは「補欠からの繰り上げ合格」です。
定員8,000人以上の私立大学が、定員の2割以上を入学させると大学の助成金が全額カットされるという制度が2016年度に制定。この2割という基準を2018年度まで段階的に1割以上にまで引き下げ、2019年度で定員を厳格化(100%)するということが決まったものです。ここ数年厳しい合格者の絞り込みが行われましたが、2018年9月11日に文部科学省より「一定の成果が得られた」との理由で、3年ほど見送ることになりました。
難関上位有名大学は、幅広い学力層に支持されており、特に「明青立法中」は人気があります。例年、「チャレンジ出願」とも言われる高校生の出願が多いですが、2019年は定員厳格化に伴う難化の影響で「背伸びするよりしっかり押さえの大学で合格が欲しい」という心理が働いたためです。
大学名 | 2019年受験者数 | 2018年受験者数 | 前年比 |
早稲田大学 | 111,388 | 117,209 | 95.0% |
慶應義塾大学 | |||
青山学院大学 | |||
立教大学 |
ただいま準備中です
上位難関私立大学へのチャレンジ層が減り、その分、東洋大学レベルの受験者数は増加しました。
結果として東洋のセンター利用入試は昨年に続きボーダーがアップ。数年前のMARCHレベル並みに。
東洋大学経済学部経済学科 | 2019 | 2018 | 2017 |
センター5科目均等 | 76.0% | 73.0% | - |
センター4科目均等 | 76.4% | 73.4% | 70.0% |
センター3教科均等 | 84.3% | 79.5% | 74.0% |
センター3教科数学重視 | 80.1% | 74.1% | 70.1% |