xy平面上の曲線Cは媒介変数θを用いて
と表される。このとき
(1)Cを表すxとyの関係式を求めよ。
(2)点(2,0)から曲線Cに引いた接線の方程式と接点の座標を求めよ。(0≦θ≦π)
(1)はcosθとsinθの連立方程式のように考え式変形を行います。
途中計算は省略するので、自分で計算して確認してください。
これを次の関係式に代入します。
すると次の関係式が導かれます。(楕円が回転した形ですね)
と、まあここまでは単なる式変形なので軽く出せる人も多いでしょう。
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では続いて(2) について
何も思いつかないときは、接線の式をy=ax+bと置いて(1)の曲線との交点が一つであることから判別式D=0としても解けます。でも、実際に計算すると思ったよりも面倒で時間がかかり、これが入試本番だったら心が折れてしまうかもしれません。
私も実際どれぐらい時間がかかるのか試してみましたが…私の計算力で10分程度でした。
ではここからが本題。X=cosθ、Y=sinθとして、新しいXY平面を考えます。
ですから、
と、原点中心で半径が1の円になります。
(x,y)=(2,0)は、X=4 Y=1に移ります。
(X,Y)=(4,1)から、原点中心で半径が1の円に接線を引くと、接線はY=1、接点は(0,1)とうことがすぐにわかるので、これをx,yに戻すと接線は
接点は
となることがわかります。
(もう一本接線が出来るのですが、θの範囲からÝ=1だけに限定されるのが出題者の心配りですね)
いかがでしょうか?
xy平面をXY平面へと一旦移して考えるところがポイント。楕円の問題が円の問題に変わるのでぐっとやりやすくなりますし、しかも一瞬で円の接線がわかるようにしてくれているという…難問だけど良問です。