先日、6月のホームルームにて高校2年生を対象に
『なぜMARCH以上を目指すのか』 というテーマで進路ガイダンスを実施しました。
本ガイダンスでは、単なる受験目標としてのMARCHではなく、
進学先の選択が将来の選択肢や社会での働き方にどのように繋がっていくのかを、
実際の企業データや社会構造を交えながら具体的にお話ししました。

■ ガイダンスの主なポイント

  • 大企業と中小企業の違いを知る
    企業には大企業と中小企業があり、全体の99.7%は中小企業です。
    しかし多くの学生が就職で目指すのは研修制度・福利厚生・給与水準などが充実している大企業であることをデータを用いて説明しました。
  • 「大企業を目指す人が多いのはなぜか」
    ・年間休日や有給の取得率
    ・離職率や福利厚生の充実度
    ・オフィス環境の違い
    ・老後の貯蓄や年金の現実
    などを具体的に比較しながら、大企業を志望する理由を生徒たちに考えてもらいました。
  • 学歴フィルターと就職活動の現実
    有名企業には毎年数万人の応募がありますが、採用人数はわずか100人程度というところも珍しくありません。
    その際、すべての応募者と面接できないため「学歴フィルター」が存在する現実を伝え、
    「なぜMARCH以上を目指すのか」の理由として、将来の選択肢を広げる意味を理解してもらいました。
  • 社会に出た後の収入差や生活レベルの違い
    実際の年収データ・手取り額・貯蓄の必要性などを示し、
    「普通でいること」が将来どのような生活レベルになるのか、
    また、平均と中央値の違いから「普通に勉強するだけでは普通以下になるかもしれない」という現実も考えてもらいました。
  • 努力する意味とこれからの行動
    高校生の今、学力を伸ばす努力を怠らず、自分の未来を自分で選べる力をつける大切さを改めて確認しました。

■ 生徒たちへのメッセージ

今回のホームルームを通じて、
「何のために勉強するのか」
「自分は将来どんな選択肢を手にしたいのか」
を、数字や具体例を通してイメージしてもらいました。

進路は決して学力だけでは決まりませんが、
努力を積み重ねた結果として選択肢の幅を広げておくことが、
将来の自分を支える大きな力になることを理解してもらえたと思います。

引き続き、自分の目標を見据えた学習計画を立て、
目標を現実のものにしていってくれることを期待しています。

以上、進路ガイダンスの実施報告でした。
保護者の皆さまにおかれましても、ご家庭でぜひお子さまと
将来の進路や働き方について話すきっかけにしていただければ幸いです。