高校1・2年生保護者会 実施報告

【高校1・2年生保護者会 実施報告】
入試制度の徹底理解と、志望校合格へのスケジュール

今回の保護者会は、激変する大学入試の仕組みを深く理解し、高1生は文理選択、高2生は具体的な志望校決定に向けたロードマップを共有することに主眼を置きました。

この報告では、当日の主な内容と、特に重要なポイントをまとめてお伝えします。


1. 複雑化する大学入試の仕組みを理解する

現在の大学入試は、昔に比べて非常に多様な窓口が設けられています。この多様性が「チャンスの拡大」である一方、情報戦としての側面も強くなっています。

大学入試の主要な3つの入口(私立大学の一般選抜)

私立大学の一般選抜は、大きく分けて以下の3つの形式があり、それぞれに戦略的な活用が求められます。

  • 共通テスト利用(単独型)
    • 共通テストの得点のみで合否を決定する方式。
    • 複数大学・学部への出願が一度のテストで可能になるため、非常に効率的です。
    • 募集定員が少ないため、ボーダーラインが高くなる傾向があります。
  • 共通テスト併用型
    • 共通テストの得点大学独自の個別試験の得点を合算して合否を決定する方式。
    • 特に、共通テストの自己採点後に英語など得意科目の高得点を活かしてリードした状態で個別試験に臨むなど、戦略的な出願が可能です。
  • 個別試験のみ(学部別・全学部統一)
    • 大学独自の試験の得点のみで合否を決定する、最も一般的な入試形式。
    • 近年は、1回の試験で複数の学部・学科の合否を出す全学部統一入試も増えており、チャンスが増えています。

知っている人が得をする!チャンスを広げる入試戦略

講演では、これらの入試制度を具体例(明治大学・中央大学など)で掘り下げました。

  • 後期試験の活用

    私立大学の一般選抜でも、2月下旬〜3月上旬に中期・後期日程を実施している大学があり、前期と比べて倍率が大きく変わらないケースも見られます。最後まで諦めずにチャンスを探すことが重要です。

  • 外部英語検定(英検など)の活用

    英検などの外部検定試験のスコア(CEFRレベル)を提出することで、入試本番の英語試験が免除されたり、得点として換算されたりする大学が多数あります。

    • 特に中央大学理工学部を例に、英検準1級のチャレンジレベル(2140点)を持つことで、一般方式と比べて倍率が半分以下になる入試が存在するなどの具体的なメリットをご紹介しました。
    • 高2生の皆さんへ:英検のスコアは早めに取得することが合格戦略上極めて有利です。特に2年生の間に2200点(2級合格レベル)を目標とし、準1級にも積極的にチャレンジしましょう。

2. 合格を勝ち取るためのロードマップと学習戦略

激しい受験競争を勝ち抜くためには、志望校合格から逆算した「前倒しの学習」が不可欠です。

東進のカリキュラムと「早期演習」の重要性

難関大の合格実績は、中高一貫校生が高い割合を占める傾向にあります。これは彼らが6年間をかけて準備し、高3のラスト1年間を丸々「演習」に費やせるからです。

我々のカリキュラムでは、この中高一貫校生と同じ土俵に立つため、高2の9月末までにはインプット(授業)を完了させることを理想としています。

究極の個別対策「仕上げ特訓講習」

インプット完了後、成績を飛躍的に伸ばす鍵は、弱点克服志望校対策です。

東進では、これまで蓄積された膨大な学習履歴データ(演習回数7000万回、添削回数6000万回)と最新のAIを融合させた「仕上げ特訓講習(志望校別単元ジャンル演習・第一志望校対策演習)」を実施しています。

  • AIによる最適な問題選定:AIが一人ひとりの模試・学習履歴と志望校の出題傾向を分析し、最も効率よく得点を上げるための最適な問題(必勝必達演習セット)を提案します。
  • レベル別・分野別の徹底克服:例えば、ある単元の「レベル5」の問題を克服したら、AIが次に「レベル6」の問題を全国の入試データベースから提供するなど、段階的に苦手を潰します
  • 緻密な大学分析:早稲田大学の同じ文系学部でも、学部によって長文読解の出題傾向や難易語彙の出現頻度が異なるなど、大学・学部ごとの緻密な傾向分析に基づいて対策を行います。

学年別・目標別の学習量

志望校のレベルによって、必要な学習時間は明確に異なります。

区分 高2での週あたりの学習コマ数(目安) 高3での週あたりの学習コマ数(目安)
私立文系(MARCHレベル) 2.5コマ 5コマ
国公立・早慶理系(理科2科目) 3コマ 6〜7コマ

理科2科目が必要な国公立・早慶理系を目指す生徒は、特に早期に高3の勉強をスタートさせる(高2の9月末までに授業を終わらせる)ことが、合格の分かれ目となります。


3. 今後のスケジュールとお願い

3者面談の開始

保護者会でお話しした内容を踏まえ、9月27日(土)より3者面談を順次開始しています。

この面談では、国公立志望か私立志望かの方向性を固め、生徒一人ひとりに合わせた具体的な学習カリキュラム志望校戦略を決定します。

模試の活用

次回の模試は11月2日です。模試は単なるテストではなく、「現状の実力を知るための停点観測」であり、「次なる課題を見つけるための指標」です。

高1生は「50点」、高2生は「65~75点」が目標です。

保護者の皆様へのご協力のお願い

受験は、生徒・我々予備校・そしてご家庭の三位一体の協力体制で乗り切るものです。

現在、生徒への情報伝達をより確実に行うため、保護者様にも生徒と同じタイミングでホームルームや重要情報が届くよう、LINEのグループ機能に利用を検討しております。詳細が決まり次第、改めてご案内させていただきます。

この報告が、今後の受験指導にお役立ていただければ幸いです。 生徒の皆さんの第一志望校合格に向け、スタッフ一同、全力でサポートしてまいりますので、引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げます。

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