全国統一高校生テスト|受験の意義と活用法
全国統一高校生テストにお申し込みいただきありがとうございます。この模試は単なる「実力測定」ではなく、受験生が次の成長につなげるための戦略的な模試として設計されています。ここでは、模試の目的・他社模試との違い・活用法・学年別の見方を詳しく解説します。
※この内容を 動画を見る こともできます。(6月実施の全国統一高校生テストの事前ガイダンス動画ですが、11月でもほぼ同じことが言えます)
他模試との違いと全国統一高校生テストの特徴
模試は各社で目的や対象が異なります。河合塾・駿台・ベネッセの模試は30~40万人規模と母集団が大きく、全国的な立ち位置を知るのに適しています。一方、東進の全国統一高校生テストは5~6万人規模で、受験者が限られる分、「返却スピード」と「復習の鮮度」を重視しています。
- 結果返却は最短1週間(平均10日以内)
- 解説動画を校舎で視聴し、授業形式で復習可能
- 現時点での「自分の到達度」を先輩合格者データと比較できる唯一の模試
結果が返るまで1か月以上かかる他模試と比べ、東進模試は「受けた直後の感覚を保ったまま復習できる」点が最大の強みです。
合格者平均との比較で「現状」を正確に把握
東進模試では、同じ時期(6月・11月・1月など)に受験した先輩合格者の平均点と比較できます。判定(A~E)だけでなく、「合格者平均に届いているか」が重要な指標です。
- グラフで自分の得点と合格者平均を比較
- 平均を上回っていれば、ペースは順調
- 下回っていれば、学習ペースの見直しが必要
高校1・2年生は全科目受験が難しいため、まず英語・数学・国語など主要科目を軸に、1年前の合格者平均を目標に逆算することが有効です。
学年別の活用ポイント
高校2年生
「受験1年前の1月で何点必要か」を明確にし、そこから逆算します。特に英語は最重要科目です。高2の終わりまでに共通テストレベルの英語は解けるようにするため、11月の模試ではリーディング60点~70点を目標にしてください。(早慶・旧帝以上の国公立を志望している場合は70点以上、MARCHやその他国公立を志望している場合は60点以上)
高校1年生
英語で40点→50点→60点と段階的に伸ばすのが第一目標。選択肢を「なんとなく選べる状態」を作るだけでも模試の点数は大きく変わります。今回の模試では、リーディング50点が目標です。
英語で差がつく理由と学習の方向性
共通テストの英語は、本文と選択肢の「言い換え」に気づけるかがカギです。単語力が浅いと、表面的な意味に惑わされて失点します。たとえば digest は「要約する」だけでなく「消化する」という意味もあります。文脈で判断できるよう、複数意味の暗記+瞬時に思い出せる状態を目指しましょう。
単語帳を使う前に、まずは「選択肢があれば選べる」レベルまで広く浅く定着させ、その後に深めていくのが効果的です。
・40点:選択肢で正しい意味が選べる
・50点:選択肢に頼らず、1つの意味ならすぐ思い出せる
・60点以上:複数意味を瞬時に思い出せる
共通テストの変化と今後の対策
2025年入試から共通テストは大きく変化しました。英語は複数箇所を比較して答えを導く探求型の問題が増加。国語では実用的文章が新設され、社会では日本史・世界史の「近現代統合型」が出題されます。また、新科目「情報」も追加され、全体の読文字数がさらに増加しました。
つまり、これからの受験では「読解体力」そのものが得点を左右します。文章を速く・正確に読む習慣を今から身につけておくことが不可欠です。
東進の受験戦略|過去問を“前倒し”で解く理由
かつては「夏=基礎固め」「秋=過去問」が主流でした。しかし現在の入試では形式が多様化し、形式慣れが早期の得点上昇に直結します。そのため東進では、夏から過去問演習を行い、これまで受けた受講の確認テストの結果・模試の結果・過去問演習の結果をもとに苦手分野を抽出。2学期に重点的に克服する流れを取っています。
つまり、「過去問→弱点発見→基礎徹底」の順で学習を進めるのが、現役生に最も効率的な戦略です。そのため、東進では5月末(遅くとも夏休みまで)に受講を終え、遅くとも夏から演習中心の生活となります。
模試の活用ステップまとめ
- 模試を受けたら、1週間以内に結果を確認
- グラフで合格者平均との差を把握
- 弱点を明確化し、招待講習などで克服
- 次回(12月・1月)の模試でリベンジ
このサイクルを繰り返すことで、「受けて終わりの模試」から「成長を促す模試」へと変わります。
最後に
模試は未来を映す鏡です。今の努力を可視化し、次の行動を決めるためのツールとして最大限に活用しましょう。受験後は必ず返却資料を見返し、目標点を明確に設定してください。
そして、模試後の案内LINEで結果返却日や講習情報を確認できます。まだ登録していない方は必ずLINEを連携し、自分の名前を送信してください。
この模試をきっかけに、「受けて終わり」ではなく「受けて変わる」受験生活を始めましょう。
※お申し込みには期限がありますので、お早めに!