チャート式と言えば、数研出版の有名な参考書。その中でも数学のチャート式は高校が指定して使用するほど有名な教材です。
このチャート式は難易度によって色分けしているのも有名で難しい順から、赤>青>黄>白となっていて、他に演習に特化した緑や紫、黒といったものまであって、かなり多種多様。
「一体どれを使ったらいいの?」

と頭を悩ませる高校生も多いでしょう。
東大・京大レベルであっても
「青チャートをやっていれば大丈夫」
「赤チャートは無用。赤は数学好きな人向け」
といった声があったりして、以前から青チャート最強!という意見が多かったのですが、
今回は新課程版の青チャートの進化について深堀していきます。
新課程の青チャートはここが凄い!

実際に青チャートと赤チャートを並べてみました。

並べてみると青チャートの厚さがすごいですね!

実際持ってみるとかなり重たいです。青チャートは基本例題からしっかり解説するので
問題数も圧倒的です。それにしても…詰め込みましたね。これを持ち運びする高校生は大変です!
移動のときには、デジタルコンテンツもうまく活用したいですね。

QRコードから解説授業を見たりグラフを確認することもできるんですね。
青チャートならではのサービスとして、例題の解説授業が受けられるというものがあります。
特にどうしてそういう思考になるのか?考え方の道筋を文章で表現するのは難しいので
そうした映像はとても有難いですね!
また、あまりの厚さに「どうやって使ったらいいんだろう?」と持て余してしまう高校生も多いですが、
今回の青チャートは具体的な学習アドバイスも載っていますし、自分がどれをやるべきかとても見やすいデザインに
なっているのが特徴。
以前よりも悩む高校生は少なくなるのでは?と思います。
青チャートのいいところ
- 基本例題と重要例題の区別がわかりやすい。(特に新課程版では見やすいデザインで自分の実力にあわせて学習できる)
- すべての例題の解説授業が無料で見られる。(単元を先取りしたり、学校を欠席したときに便利)
- 「基礎からの」と書かれている通り、本当に基礎部分から解説されているので幅広い高校生に向く。
青チャートの効果的な活用法は?

でもこんなに厚いとどうやって学習を進めたらいいか悩みますね。

基礎から発展まで幅広く詰め込んでいるので、内容が充実している分、
ターゲットがわかりにくかもしれませんね。
高校の先生から指示がある以外だと、自分の立ち位置を確認してから段階的に進めるのがお勧めです。
青チャートの効率的な学習法
基本例題ページ:まずは下の練習問題を解く(解説を見ない)
解説を見ずに自力で解ける単元は、OK。→重要例題へ
解き方が不安。または時間のかかる解き方やその単元で習うやり方以外しか思いつかない場合は、基本例題の内容を確認。翌日練習問題を再度を解く。 →解法が身に着いたら次の単元へ
重要例題ページ:定期テスト対策ならまずは難易度(コンパス)3まで
学校の定期テストであれば、重要例題のコンパス1~3までを演習。
数学力に自信がある場合→例題を見ずに練習にすぐ取り掛かる
数学に不安がある・苦手単元の場合→まずは重要例題のポイントと考え方の流れを確認してから練習に取り掛かる
重要例題ページ:数学を入試で使う人向け 難易度(コンパス)4~5
コンパス4の演習問題をぐるりと1周。
解けるようになったらコンパス4~5に広げて1周。
EXERCISES:模試の直前で一気に確認
模擬試験の直前、単元を復習しておきたいときは一気にエクササイズで確認。
解き方を忘れていたり苦手な単元は例題から復習。
単元ごとの扉に①基本定着コース ②精選速習コース ③実力錬成コースと、例題が分類されているので自分の実力にあわせて例題を選んでやると効率が上がります。
定期テストはできたけど模試になると取れないという場合
定期テストは範囲が限定的で、教科書や傍用問題集から出題されることが多いのに対し、模試は幅広い知識を単元の垣根を越え複合的に活用することもあります。
(いわゆる応用力と呼ばれるものです)
定期テストは点が取れるけれど、模試では全然取れないという場合は、②の精選演習コースで早めに復習するのがお勧めです。
赤チャートはどうなった?
高校数学の最高峰と言われる赤チャート。
新課程では青チャートとかなり違いがはっきりしたようです。
基本は乗っているもののあくまでも確認レベル。
すでにその基礎基本は大丈夫という生徒で、「数学が好き」「数学を味わいたい」という人にはぴったりの内容です。
新課程で薄くなった?
以前は青チャート以上の厚さだった赤チャートも、基本部分はすべて青チャートに任せることにしてかなりスリムになりました。
(ⅠAの問題冊子部分 以前679ページ→新課程509ページ)
かなりターゲット層を絞り込んできた印象で、他の問題集や教材で十分基礎学習を詰めている場合は、難問演習用として使うのはありです。
また、赤チャートの特色として数学に大切な「論理的思考」を大事にしている点があげられます。
簡単に言うと、どうしてそうなるか?ということをきちんと説明してくれているのです。
(筆者も高校時代、この赤チャートに出会いたかった・・・)
赤チャートの魅力
- 最大の魅力は「コラム」
数学の楽しさを教えてくれる内容から記述答案の書き方まで幅広いテーマで読んでいて面白く役に立つ。 - 軽量化されたことで持ち運びが楽。
新課程の青チャートと赤チャートを校舎にも設置しました。
多くの高校生が青チャートを使っている校舎なので、ぜひ活用して貰いたいと思います。
また、得意な分野は大学入試問題演習で難問と出会ったときには、赤チャートを辞書かわりに使うのをお勧めします。
(勉強の合間にコラムを読むのも楽しいですよ!)
青チャートを開いたまま、手が止まっていませんか?
「解説を読んでも、なぜそうなるのか自分の言葉で説明できない…」
「例題はわかるのに、類題になると急に解けなくなる…」
そんなモヤモヤを、一人で抱え込む必要はありません。
東進衛星予備校 八千代中央駅北口校では、青チャートの「どこでつまずいているのか」を一緒に確認しながら、
例題・重要例題の復習方法や、学校の授業とのつなげ方まで、具体的にアドバイスしています。
自習室で黙々と頑張るだけでなく、質問・相談ができる環境で数学に向き合ってみませんか。
「青チャートを味方にする勉強のしかた」を、校舎で一緒に考えましょう。

