ホームルームレポート
受験勉強は、高2の秋から本気で始める。先生が伝えた「積み重ね」の話
高2生向けのホームルームで、先生が自身の受験経験をもとに話した内容をまとめました。早く始める理由、受験勉強の楽しさ、今の時期にやるべきことの3点です。
今日の話のポイント
9月末から10月は、世間では「受験勉強を始めるには少し早い」と言われがちな時期です。それでも今から取り組む意味はどこにあるのか。次の2点を軸に話しました。
- なぜ、早い時期から受験勉強を始めた方がよいのか
- 受験勉強は大変そうに見えて、実は「楽しい」ということ
ポイント1:早く始めるほど、後から効いてくる
- 高1定期テストは下から数えた方が早い成績。数学が苦手だけど、志望は数学の必要な学部。
- 高2の春受験勉強を開始。英単語と世界史の通史をこつこつ進める。
- 高3の4月英単語帳は完璧に。世界史の通史もほぼ終了し、共通テスト形式で約8割が取れる状態に。
- 高3の10月数学に見切りをつけ、数学を使わない学部へ志望校を変更。
- 結果積み重ねがあったため、遅い変更でも間に合った。
英単語は、すぐには成績に出ない。でも後で猛烈に効く
英単語を200個覚えても、偏差値が翌日に50から70へ跳ね上がることはありません。すぐに伸びなくても、後になってから大きく効いてくるのが、この時期の勉強の特徴です。周りが遊んでいる中で「何をやっているんだろう」と思いながら積み重ねた分が、高3になってから力を発揮します。
高3になると、タスクの量が一気に増える
高3になると、英語・数学・国語に加え、理科や社会も必要です。部活動や行事、学校の定期テストもあります。その中で「今日から単語帳を始める」「古代史からやり直す」となると、こなす量が膨らみ、普通の人には難しくなります。周りが基礎からやっている間に、すでに終えていれば、その時間を長文読解や英文解釈などのより難しい勉強に使えます。
志望校は途中で変わることがある
池田先生は高3の10月に志望校を変えました。順調にいかないことは誰にでもあります。志望校の変更、不合格、やりたいことの発見。何が起きても対応できるように、今のうちから地道に積み重ねておくことが大切だと話しました。
本気になると、科目との相性が早く分かる
実際に本気で取り組んでみて初めて、「この科目は本当に厳しい」「苦手だと思っていたが意外とやれる」と分かります。もっと早く数学に本気で向き合っていれば、志望校の見直しも早くできたはずだ、と先生は振り返っていました。
先生からのメッセージ
部活動など必要な時間を除いて、できるだけ早く受験勉強に本気で向き合うこと。それが選べる未来を増やします。
ポイント2:受験勉強は、やってみると楽しい
先生の受験生時代の予定表は、朝5時半に起きて翌日の2時まで勉強する、休憩がほとんどない日程でした。きつそうに見えますが、本人は「楽しかった」と話します。理由は2つあります。
1. 少しずつ成長している実感がある
昨日解けなかった問題が今日は解ける。今日解けない問題も、明日には解けるかもしれない。急には伸びなくても、積み重ねれば少しずつ力がつき、「自分はできるようになってきた」という感覚が生まれます。これは部活動や学校行事で味わった達成感と同じ種類のものです。
2. 一緒に走る仲間がいる
つらい時期は必ずあります。それでも周りの受験仲間も同じように頑張っています。「自分だけではない」「あの人には負けたくない」と思えると、受験は一人で耐えるものではなく、仲間と取り組む楽しいものになります。
ポイント3:今の時期にやるべきこと
やるべきことは、人によって志望校や現在の実力、日程が異なります。まずは担任の先生に「今の時期は何をすればいいですか」と相談してください。そのうえで、文系・理系を問わず全員に共通する最優先事項があります。
最優先は「英単語」
英単語は、すべての英語学習の土台です。長文読解でも英文解釈でも英文法でも、単語がわからなければ「何が原因で間違えたのか」が曖昧になり、復習の質が落ちます。完全習得した後に放置している人は、今日から触り直してください。
おすすめの学習法:範囲を分けて、何周もする
例として500語を覚えるなら、1日で500語を完璧にしようとせず、100語ずつ5つに分けます。1日1ステージ進めて5日で全体を一周し、それをさらに5周します。同じ単語に何度も出会うことで、2周目、3周目と意味や派生語まで定着していきます。小さな範囲を完璧にするのではなく、大きな範囲をぐるぐる回すのがコツです。古文単語など、ほかの暗記科目にも使えます。
- 範囲を
5つに分ける - 1日に
1つ進める - 5日で
一周する - これを
5周繰り返す
今日やると決めたことは、今日やりきる
受験勉強は膨大に見えますが、日々のやるべきことに分けられます。明日までの課題は終わっていますか。決めたことをその日に終わらせる、という地道な積み重ねが、最後に大きな力になります。
補足:11月1日は「全国統一高校生テスト」
ホームルームの後半では、校長から全国統一高校生テストについて案内がありました。
- 日程:11月1日。高2生にとって、今後に向けて重要な模試です。
- 受け方:今回は全科目(共通テストで必要な科目すべて)の受験をお願いしています。
- 目的:1月の模試で先輩との差を知るのではなく、2か月前に全科目の現状を把握し、1月までの対策を立てるため。
- 先輩の得点との比較:成績表から、過去の先輩の同時期の得点と自分の得点を見比べられます。志望校ごとの1月の目標点と照らして、足りない科目を確認できます。
- 復習の流れ:「現状を知る」「作戦を立てる」「実行する」「結果を確認する」を繰り返します。8月の模試の振り返りを、11月に向けて見直してみてください。
周りがまだ本格的に勉強を始めていない今の時期に頑張れば、その分、自分の偏差値の取り分は増えます。高3になる前に、どんなスタートを切れるかが大切です。
まとめ
- 高2の今から積み重ねた勉強は、すぐには成績に出なくても、後から大きく効いてくる。
- 早く本気になるほど、科目との相性や志望校との距離が早く分かり、選択肢が増える。
- 受験勉強は、成長の実感と仲間がいれば楽しいものになる。
- まず担任に相談し、全員に共通する最優先は英単語。範囲を分けて何周も回す。
- 今日やると決めたことは、今日やりきる。
※本記事は、ホームルームでの講師の発言をもとに再構成したものです。

