高2の夏は受験の折り返し!先輩の成功・失敗から学ぶ「言い訳にしない夏」の過ごし方 | 興学社コラム
高2生・保護者向け大学受験コラム

高2の夏は受験の折り返し!
先輩の成功・失敗から学ぶ「言い訳にしない夏」の過ごし方

いよいよ修業式を終え、待ちに待った夏休みが始まりました。学校の先生からも「2年生の夏は重要だ」「高校生活の折り返し地点だ」と言われている人は多いのではないでしょうか。大学受験当日までの日数は約560日。現役合格を掴み取るために、この夏をどう過ごすべきか、受験を終えた先輩たちのリアルな軌跡から考えてみましょう。

1. 10月には「受験生」に。高校2年生の夏が持つ本当の意味

高校1年から現在までの期間があっという間に過ぎ去ったように、ここからの560日も猛スピードで進んでいきます。修学旅行などの大きなイベントが終わり、これから秋の学校行事などが過ぎていけば、やることがどんどん終わって、いよいよ本格的な受験期を迎えます。

もし、これまでの勉強方法や伸び幅を何も変えずに普通に過ごしているとしたら、ここから受験本番までに伸びる学力も、これまでと同じ幅にとどまってしまいます。果たして、今の延長線上の伸び幅で、皆さんの行きたい志望校に届くでしょうか。「このままでは良くない」と感じる人が大半なはずです。

志望校に現役合格するためには、この夏にギアを大きく切り替える必要があります。なぜなら、大学受験のスケジュールにおいて、10月からは事実上の新学年への切り替えとなり、高校2年生は「高3生(受験生)」として呼ばれ始めるからです。つまり、高校2年生という猶予があるのは、7月・8月・9月の残りわずか3ヶ月しかありません。この夏こそが、最高の受験スタートダッシュを切れるかどうかの決定的な前哨戦なのです。

2. 2人の先輩の足跡:スケジュール進捗がもたらす「心と時間の余裕」

ここで、実際に受験を戦い抜いた2人の先輩(2つ上の先輩)のリアルな学習スケジュールと、その最終結果を振り返ってみましょう。受講や学習のペースが、どれほど合否を大きく左右するかが分かります。

【事例A】部活を言い訳に後回しにしてしまい、時間が足りなくなった先輩

全国大会で優勝を果たすほどの超強豪部活で、朝練・夜練、休日練習や作品理解のためのノート作りなど、極めてハードな日々を送っていた先輩の例です。

  • スケジュールの実態:部活があまりにも忙しかったため、本来なら春までに修了すべき学習が高校3年生の8月末までずれ込んでしまいました。夏休み開始時点で未消化の授業が40コマ以上残っており、部活引退後の2ヶ月は週12〜14コマ、1日2〜3コマという過酷なペースで詰め込むことになりました。
  • 直面した苦悩:日本史など内容が濃く難しい科目を深く復習したいという「理想」があっても、学校の文化祭準備や部活の出し物、そして迫り来る共通テスト演習という「現実」の毎日に追われ、精神的にも非常に焦り、気持ちが落ち着かない中で夏を過ごすことになりました。
  • 最終的な結果:部活引退後に猛烈に巻き返し、過去問演習をひたすら頑張ったものの、大学受験で最も合否を分ける「過去問分析と、4ヶ月以上は必要とされる十分な弱点克服期間」が2ヶ月未満に圧縮されてしまいました。現役での合格は果たしたものの、第一志望(国学院大学)には一歩届かず、第三志望の大学(実践女子大学)への進学となりました。先輩は「本当に時間が足りなかった。部活が忙しかったことを言い訳にするべきではなかった」と最後の最後までその時間の足りなさを後悔していました。

【事例B】計画通りに早期修了し、最難関国立大学の現役合格を掴んだ先輩

八王子東高校に在籍し、一般的な運動部に所属しながら、スケジュールを一切遅らせることなく計画的に進めることができた先輩の例です。

  • スケジュールの実態:計画通りに進めて高校3年生の5月末にすべての基礎学習を完了。6月頭から共通テスト演習を開始し、7月11日(期末テスト明けの1週間後)には共通テスト演習をすべて完了。夏休み(7〜8月)の40日間を、まるまる第一志望(一橋大学)の過去問演習だけに特化させることができました。
  • 直面した状況:夏休み前にあらかじめ1年分の過去問を解いていたため、「自分に何が足りないか」「どのような傾向の問題が出るか」が具体的に分かった状態で夏の計画を立てられました。また、他塾に通い切磋琢磨して勉強内容を報告し合える「張り合えるライバル(仲間)」が身近にいたことも大きな言動力となり、他の人が疲れて寝てしまうような年末年始や正月といったタイミングでも「もう一本頑張ろう」と踏ん張ることができました。周りより進んでいるという精神的な余裕があるため、焦ることなく地に足をつけた深い復習・分析を行うことができたのです。
  • 最終的な結果:秋からの直前期にみっちりと4ヶ月以上の時間を投資して自分の弱点に向き合い続けた結果、同級生の中でわずか1名しか合格者が出なかった最難関・一橋大学への現役合格を見事に勝ち取りました。
💡 知っておきたい「後回しの代償」
高校生はみんな忙しいのが当たり前で、言い訳の要素はいくらでも作れてしまいます。しかし、入試の日は全員等しく1月・2月にやってきます。スタートが遅れて授業の終わりが後ろにズレると、過去問演習の質が下がり、自分の弱点が出てきたら勝ちきれないという状況を生んでしまいます。この夏、遅れている分を挽回することが何よりも不可欠です。

3. 受講修了時期による受験ロードマップの比較

進捗のタイプ 夏休み(7〜8月)の過ごし方 秋以降に確保できる「弱点克服期間」
理想の早期完了型(事例B) 主要科目の学習はすべて完了。
第一志望校の過去問演習に没頭できる。
4ヶ月以上
(じっくり弱点と向き合い合格率を最大化)
後半詰め込み型(事例A) 未消化の基礎学習(40コマ以上)に追われ、目の前の課題を消化するだけで手一杯。 2ヶ月未満
(過去問演習が遅れ、弱点を残したまま本番へ)

4. 8月模試必勝戦略:センスは不要、正しい「準備」で50点を突破する

目の前に迫った8月模試。現役合格ラインを意識するなら、MARCH・都立大レベルを目指す人は50点、早慶・旧帝大レベルを目指す人は65点を一つの基準として超えにいきたいところです。特に50点を超えていない状態のまま進むことは、受験において死活問題になってきます。

「今の時期にそんな点数は無理だ、センスがないから」と思う必要はまったくありません。模試で結果を出すために必要なのはセンスではなく、正しい「作戦」と「準備」です。実は、世の中の多くの高2生は、模試の解き方の作戦を立てたり、本気で復習したりしていません。定期テストの忙しさを言い訳にせず、頭を使って解説を深く確認・分析している生徒は全体の2割以下です。だからこそ、今ここで正しい戦略を実行すれば、MARCHの倍率4〜5倍の壁を突き抜けて一歩リードすることができます。

◎ 制限時間80分をフルに活かす「部分攻略作戦」

英語で50点(得点率62.5%)を突破するための最も確実なシナリオは、「正答率8割をキープし、66点分の問題だけを確実に解く」という方法です。全問を解こうとするから時間が足りなくなるのです。読むスピードなんてほとんど関係ありません。

  • 単語・熟語の暗記を徹底し、覚えた語彙の正答率を95%以上にキープすることが正答率8割の土台になります。ここの前提が崩れたら一気に厳しくなります。
  • 例えば大門1から大門6までの合計目安時間は本来35分ですが、読むスピードが遅い人なら、ここを50分〜60分かけて贅沢に精読してもお釣りがきます。つまり、残り30分近くをその分に上乗せしてじっくり使えるのです。
  • また、1番から順番に解く必要はありません。人によっては、大門4の紛らわしい下線部書き換えなどを後回しにして、配点の高い下半分(大門5・6・7・8など、合計してちょうど66点分になる組み合わせ)を工夫して入れ替えながら解くなど、あらかじめ自分にとって最も点数が安定する順番の作戦を立てて臨みましょう。

5. 英語の学力を根本から変える「スラッシュ読解」と「音読」

単語や熟語を覚えた後、長文読解のステージで絶対にやってはいけないのが「単語を適当に繋ぎ合わせて、なんとなく日本語の意味を推測して頭の中でストーリーを捏造する」という読み方です。この読み方では、一見簡単な共通テストの先取りや、基礎レベルの模試なら「なんとなく」で正解できてしまうことがあります。しかし、MARCH以上の難関大や国公立大の記述・次第の問題になった瞬間に、英文の構造が複雑化(一文が3行〜4行に及ぶなど)するため全く通用しなくなり、確実に成績の頭打ちを迎えます。

① 構造を脳内に叩き込む「スラッシュリーディング」

長文を英語の語順のまま、返り読みをせずに頭から理解していくために不可欠なのが、文章の塊(主語の塊、修飾語の塊、不定詞や関係代名詞の塊、andが繋ぐ要素など)ごとにスラッシュ(/)を入れていく「スラッシュリーディング」です。

「どこで区切ればいいか分からない」という状態は、単語力ではなく「英文法・英文解釈」の基礎が怪しいという赤信号です。 そこで興学社では、昨年実施したHRのQRコードからアクセスできる「20日間の英文精読プログラム(南尾先生のプリンス・ゾさん教材授業)」を大いに活用させます。このプログラムでは、「スラッシュの位置をどう決めるのか」「主語や代名詞の中身をどう意識するのか」「andの繋がりをどう見抜くのか」といった、長文を塊で捉えるための本質的なテーマを20日間で徹底的に鍛え上げます。

正直に言って、決しておもしろい授業ではありません。むしろ、地道で、むちゃくちゃ辛くて、つまらないと感じる訓練です。しかし、これをやり切った生徒は、英文の見え方が180度変わり、その後の成績の伸び幅が半端なく跳ね上がります。もし「あの時のテキストを失くしてしまった……」というプリンス卒業生や、今すぐこの訓練が必要だという生徒は、すぐに加藤先生や大谷先生に相談してテキストを受け取ってください。分からなければゾンを使いながらいくらでも個別に説明します。この夏、本気で壁をぶち破りましょう。

② 脳内スピードを本番仕様にする「音声付き音読」の驚くべき効果

スラッシュを入れて構造が理解できた英文は、必ず「音声を聞きながらの音読」に繋げてください。事例Bの先輩が一橋大学に現役合格できたのも、高校2年生のこの時期から、毎日欠かさず音読をルーティン化していたからです。また、日頃の学校の授業をちゃんと聞いたり、定期テストに向けて英語や数学、国語、理系科目、量が多い日本史などの地道な苦労と訓練を積むことも絶対に欠かせません。

  • 「返り読み」の癖を完全に矯正する:音読は、音声のスピードに合わせて左から右へ、英語の語順のまま強制的に読み進めるため、日本語の語順に戻して訳す「返り読み」の悪癖が強制的に直ります。
  • 脳内の処理速度を2倍にする:耳(音声)、目(英文)、口(発声)を同時にフル活用することで、脳が英語を英語のまま理解する「英語脳」へとシフトします。

音読は筋トレや部活の練習と同じです。始めて最初の数日は効果が実感しにくいかもしれません。しかし、2週間から1ヶ月と正しい方法で毎日継続した瞬間、模試や実戦という「試合」の場で、長文を読むスピードと正確性が劇的に跳ね上がっている自分に気づくはずです。地道な訓練を恐れず、この夏で英語を大得意科目に変えていきましょう!

6. モチベーションの原動力を作る!生成AIを使った驚きの大学リサーチ法

この夏、しんどい勉強を支える最大の言動力(モチベーション)には、大きく分けて2つあります。

  1. 危機感:「周りが演習に入っているのに自分は受講が終わっていない!」という焦りです。しかし、受験まで1年半ある現高2生が今すぐ本物の危機感を持つのは心理的に困難です。(高3の事例Aの先輩が週14コマの猛追を見せたのは、この強烈な危機感があったからです)
  2. 「この大学に絶対に行きたい!」という前向きな憧れ:今の時期に最も育てるべきは、この前向きな原動力です。これがないと、夏のしんどい時期を乗り越えられません。部活に入っている人は、なるべく途中でやめずに最後まで頑張り抜くことが、引退後の大きな勉強の言動力にも変わっていきます。
✨ 差がつく!オープンキャンパス前のAI活用術

ただなんとなく「有名だから」「綺麗だから」という理由でオープンキャンパスに行くのでは、強いモチベーションには繋がりません。そこで、チャットGPTやGeminiなどの生成AIを賢く使った、事前リサーチと言語化をお勧めします。

例えば、AIに「国語が好き」「広報やメディアの仕事に興味がある」といった自分の興味をざっくり投げかけてみてください。自分に合う候補の学部・学科や、お勧めの企業(例:サニーサイドアップなど、戦略立案から実行まで一貫して行いメディアとの信頼関係が厚い企業など)を深く掘り下げて教えてくれます。

さらに踏み込んで、理系なら「研究室」、文系なら「ゼミ」や「教授の研究分野」までAIでピックアップしてみましょう。(例:上智大学文学部新聞学科の国枝茂樹先生は、危機管理の広報や企業戦略としてのPRを専門に研究している、など)

このレベルまで事前に調べた上でオープンキャンパスに参加し、実際の教授の模擬授業や研究室の展示に触れると、「この教授のもとで、この研究がしたい!」という、他の受験生とは一線を画す圧倒的な志望理由が生まれます。これこそが、夏を駆け抜ける最高の言動力になります。オープンキャンパスに申し込むだけでなく、必ず事前リサーチを行いましょう!

7. 興学社から皆さんの夏を応援!「勝負の夏」の環境作り

勉強を頑張るぞ、と決めても、スマートフォンでSNSや動画をダラダラと見て時間を浪費してしまってはもったいありません。課題がまだ30〜50コマ残っているピンチの生徒や、受講と別の演習を両立させると決めた人は、この夏の間だけでも思い切ってスマホからSNSアプリ(Instagramなど)やYouTube、TikTok、ゲームを削除するくらいの工夫をしてみましょう。すでに進捗が順調で、残り20コマ以下の余裕がある生徒は、上手くスマートフォンと付き合いながら進めていければ大丈夫です。

そして、興学社では部活に、遊びに、勉強に、すべて全力で夏を駆け抜ける皆さんの登塾を全力でバックアップするため、特別な夏の応援企画を用意しました!

🍦 夏期限定!受付前に特大冷凍庫&「ピノ(Pino)」を大量設置!
暑い中、部活帰りに塾へ来てくれたときや、勉強の合間に集中力が切れて疲れたとき、頭を冷やしてもう一踏ん張りしてもらうために、1日2ピノまで自由に食べてリフレッシュできる環境を用意しました!毎日コツコツ塾に通って40日間をやり切るための、ちょっとしたお楽しみにしてください。

地道な苦労と訓練を積み重ねた人だけが、秋以降の模試や本番で大きな日の目を見ることができます。来年の今頃、「あの夏に頑張って本当に良かった」と笑ってインタビューに応じられるかどうかは、皆さんのこれからの選択にかかっています。「まだ2年生だから」ではなく、「ここから受験生になるんだ」という決意を持って、最高の夏にしていきましょう!