【高1・高2保護者会】新共通テストの罠と二極化を突破する!東進が実践する志望校からの「逆算合格戦略」
先日開催いたしました「高1・高2生対象 保護者会」の講演内容を余すことなくまとめた特別レポートをお届けします。当日ご欠席されてしまった保護者様、そしてこれから本格的な受験準備をスタートさせる生徒の皆さんは、ぜひ最後まで一読いただき、今後の学習にお役立てください。
近年の大学入試は、かつてのセンター試験のような「知識の詰め込み」では絶対に太刀打ちできません。問題が難しくなったのではなく、「圧倒的に時間が足りない」こと、そして「表面的な理解では引っかかる複雑な設問設定」が平均点を下げる大きな原因です。この変化を勝ち抜くためには、一刻も早い「前もった準備」が必要です。
1. 激変する大学入試史と「新共通テスト2年目」のリアル
大学入試の共通試験は、世代ごとに大きく姿を変えています。保護者世代の「共通一次(大体55歳以上)」や、約30年続いた「センター試験(大体55歳以下)」の時代は、覚えた知識をそのまま使えば高得点が狙える一発勝負でした。しかし、2021年の共通テスト化を経て、一昨年からは新学習指導要領に対応した「新共通テスト」へと移行しています。
新共通テストにおける主な変更点と難化の背景
- 「情報」が追加され6教科8科目化:国公立大志望者の負担が増加。
- 数学②が70分に拡大:数Iから数II・B・Cまでが出題範囲になり、思考量が増加。
- 国語の大問が5つに増加:従来の評論・小説・古文・漢文に加え、複数の資料や新聞記事を読み解く「実用的な文章」が追加。
今年1月の新共通テスト(新課程2年目)では、前年に比べて平均点が大きく下落しました。これは過去の共通テスト導入時(2022年)にも起きた現象です。1年目は出題側も手探りのため劇的な変化を起こしにくいですが、知見が溜まった2年目こそ「出題者が本当にやりたい深い思考力を問う問題」が実現化されるため、難易度が跳ね上がります。
2. なぜ解けない?データで見る「制限時間」と「紛らわしさ」の正体
新共通テストの本質は「問題の難度が高いのではなく、処理時間が圧倒的に足りないこと」にあります。具体的なデータをもとに、その正体を紐解いてみましょう。
英語リーディング:文字数は30年で「2倍」に激増
1995年のセンター試験では約2,600語だった英語リーディングの文字数は、現在では約5,600語超と倍増しています。試験時間は80分のまま変わっていません。
一般的な高校生が受験問題をサボらずに読むスピードは「1分間に約100語」と言われています。このペースで約5,600語の英文を読むと、読むだけで56分を費やしてしまいます。つまり、全33問を処理するために残された時間はわずか24分(1問あたり1分未満)となり、物理的にタイムアップを迎えます。
【東進の解決策】トレーニングによって読むスピードを1.5倍(1分間に150語)に引き上げれば、読む時間を38分に短縮できます。これにより解く時間を42分(1問あたり1分以上)確保することができ、余裕を持って合格点(85〜90点以上)を狙うことが可能になります。
探究型問題が増やす「解くための時間」
共通テストでは、複数のグラフや3つ以上のヒントを合体させて答えを導く「探究型」の問題が増えています。さらに、選択肢の巧妙な罠が受験生を苦しめます。
| 教科 | 出題パターンの変化(紛らわしさの罠) | 求められる本質的な対策 |
|---|---|---|
| 英語(R) | 本文のフレーズや単語をそのまま使った選択肢は「罠」。正解は熟語や文章の構造ごと全く別の表現に「言い換え」られている。また、設問が「ファクト(事実)」を求めているのか「オピニオン(意見)」を求めているのかを識別させる。 | 単語を繋ぎ合わせてなんとなく意味を推測する読み方からの脱却。構造を正しく理解する精読力。 |
| 英語(L) | 単に聞こえた単語が含まれる選択肢を選ぶと間違える。2026年以降は「全員がバスを乗り降りする場面」など状況が酷似した4つのイラストを正しく並び替える問題など、消去法すら通用しない出題へ。 | 毎日10分でも15分の音読・シャドーイングの習慣化。耳と口を毎日動かすこと。 |
| 数学I・A | 問題冊子に印刷されている「図」がそのまま使えない問題が登場。状況の変化に合わせて、自分で余白に図を書き直さなければ正しいイメージが湧かず、テンパって失点する。 | 典型題の解き方の丸暗記ではなく、問題文の条件を正しく読み取り、初見の条件でも自ら手を動かして図示する訓練。 |
| 情報 | 大問1・大門2の知識問題の正答率が低下。初年度の平均点が高かった反動で、少しひねった知識問題で失点する受験生が続出。 | 高1生は今の授業を入試直結と捉える。高2生は長期休暇ごとに知識分野の教科書を読み直し、記憶の漏れを防ぐ。 |
生徒たちがよく言う「2択まで絞れたから惜しかった」は、大学受験においては甘えです。共通テストはそこからの最後の1山が最も厳しく作られています。2択を正確に見比べる時間を残すために読むスピードを上げること、そして復習時には「なぜ自分はこの選択肢を選び、なぜもう一方はダメなのか」の根拠を徹底的に言語化して追求してください。
3. 待っていても平均点は上がらない!「二極化」のリアルと上位大動向
過去の事例から見て、来年・再来年と新共通テストの平均点は元に戻っていく(60〜62%程度)と予想されます。しかし、問題が簡単になるわけではありません。前年の傾向を把握し、2年前からしっかりと準備をして「形式に慣れた生徒」が増えるから平均点が上がるのです。
ここに大きな落とし穴があります。大学入試の現場では、「早期に対応して点数を稼ぐ層」と「時間が足りないまま取り残される層」の二極化が激しく進んでいます。普通に過ごしていれば自分も一緒に平均点まで引き上げられる、ということは絶対にありません。
国公立・私立大学の最新入試トレンドと「ギリギリ層」への警告
- 国公立(東大・科学大など)の地殻変動:東大は新学部新設に伴い募集人員がトータル100名減少(難化懸念)。東京科学大(旧東工大)はいよいよ高校2年生の世代から、共通テストの点数を合算して合否判定を行う方式へ変更。こうした上位校のルール変更は、ギリギリ層の回避行動を生み、千葉大・横浜国立大・東京都立大などの志願者数・倍率を一気に跳ね上げる「玉突き現象」を確実に引き起こします。
- 私立(MARCHなど)の受験機会増加の罠:全学部統一、共通テスト利用・併用、英検利用など、1人が同じ大学を3〜4回受験できる時代になりました。一見チャンスが増えたように見えますが、大学の定員(合格者数)自体は厳格に絞り込まれているため、1回あたりの合格基準(ボーダー)は大幅に上昇しています。
この仕組み変更により、事前の準備を終えて合格ラインより遥か上にいる生徒にとっては「ミスしても次があるメリットしかない入試」となりますが、一発逆転を狙うギリギリの生徒にとっては「何度受けても基準に届かない極めて厳しい入試」へと変貌しています。一般論として「早く勉強を始めよう」と言っているのではなく、入試の構造そのものが前もった準備をした者勝ちになっているのです。
4. 東進の勝利の方程式:AIを活用した「逆算型」学習スケジュール
日頃の勉強において、思考訓練や処理スピード向上を重ねるには、従来の感覚の1.5倍から2倍の学習時間が必要です。やってもやってもすぐには成果が出ない時期が必ず来ます。だからこそ、「高3になってから」「部活を引退してから」では絶対に間に合いません。東進では、この厳しい入試を突破するための確固たる戦略を用意しています。
最先端の「志望校単元ジャンル演習(AI演習)」
大学受験は満点を目指す競技ではありません(東大2次は5割、旧帝大は6.5割、MARCHは7.5割で合格)。東進では、全国の大学の過去問を単元・レベルごとに細分化し、受かった先輩の膨大なデータをもとに「今のあなたが解くべき基礎基本」をAIがピンポイントで指定します。この徹底的なアウトプットによる弱点克服の時間を高3の秋以降に最大化させることが、現役合格の最大の鍵です。
合格から逆算した現高1・高2生の理想的なスケジュール
【順調に進んでいる生徒(残り20コマ未満など)】:授業のペースを適度に落とし、浮いた時間を「個人別定石問題演習」にあてます。数学の「第1手(定石)」の自動化や、英語の「文法・構文に基づく正しい構造理解」をこの夏に徹底的に鍛え上げます。※申込および三者面談を6月中に実施する必要があります。
【遅れ気味の生徒】:定石演習に手を広げる前に、まずは9月末までにすべてのインプット(受講)を修了させることを最優先に割算し直します。
東進ではここから「新高校3年生(受験生)」としてスタートを切ります。ここで高3の受講を本格始動させることで、高3の5月末のインプット修了に繋がります。
共通テスト・二次試験の過去問演習にたっぷり時間を費やし、実戦感覚と自身の現在地を正確に把握します。
過去問の結果をもとに、AI演習によるピンポイントな基礎基本の徹底・弱点補強を行い、得点力を一気にまくり上げます。
5. 【学年別】今すぐ起こすべき具体的なアクションと家庭でのサポート
高校2年生:高2の終わりまでに「2級・2200点」の壁を突破せよ
立教大や上智大(高2生から一般入試で英検利用開始)をはじめ、MARCHレベルを戦う上で英検は必須の武器です。高2の終わりまでに「英検2級かつCSEスコア2200点以上」を取得することが絶対条件です。これをクリアしていると、高3で準1級へのチャレンジが可能になり、入試優遇の大きなアドバンテージを得られます。
先日の6月模試で目標(早慶旧帝狙いはR65点、MARCH・主要国公立狙いは55点)に届かなかった生徒は、単語・熟語(特に熟語の精度)を猛省し、8月模試でのリベンジに向けて「どの7〜8割の問題を確実に仕留めるか」の戦略を担任助手と練ってください。
高校1年生:自立の姿勢と夏の前倒し戦略
6月模試の目標は40点(得点率50%、解いた問題の8割正解)でした。届かなかった最大の原因は、単語の暗記不足と「どの問題を解くか」の整理ができていない受け身の姿勢にあります。先生から声をかけられるのを待つのではなく、自分から進んで復習の面談を申し込みましょう。
進度の早い高1生は、8月末までに今の受講を終わらせ、9月から新高2生の英語長文受講を前倒しすることが可能です。また、学校の教科書の順番が入れ替わって未履修の数学の単元に苦しんでいる生徒は、この夏休みに「数学の残り3単元」をピンポイントで追加受講し、学校の先手を打つ対策も有効です。
6. 興学社学園の指導方針:正しい危機感と明るい未来を、背中で語る
私たちは、ただ厳しい事実を突きつけて生徒を脅したいわけではありません。事実としての「正しい危機感」を持ってもらうと同時に、それと同じくらい「この大学に行きたい!」「この研究がしたい!」という「前向きなワクワクする気持ち(明るい未来)」を両輪で育てていきたいと考えています。
模試の判定は、最後の最後まで「E判定」であることが珍しくありません。一喜一憂してスマホで合格可能性を検索してダラダラする時間は、高校生活において最も不要な時間です。たった1日1時間のスマホの無駄遣いが、高2生なら250時間、高1生なら600時間の致命的な大損失に繋がります。
「勉強しなさい」「スマホをやめなさい」という言葉は、時に子供たちの心を閉ざしてしまいます。高校1・2年生のこの時期に必要なのは、ハードなノルマよりも、「少しずつの努力でも、毎日欠かさず継続すること(音読や隙間時間の活用)」であり、それを継続するための工夫です。
ぜひ、保護者の皆さまも、日々の生活やお仕事の中で「よし、お父さん(お母さん)もこれを毎日続けるよ」という姿を、背中で語ってあげてください。八王子校の私自身も、生徒たちに継続の価値を伝えるため、本気のダイエットを継続して元の体重(63kg)まで戻すことを約束しました。停滞期(成績が伸び悩む時期)の苦しさを共有し、家族一丸、教室一丸となってこの激変する大学受験を笑顔で突破しましょう!
今後のスケジュールについて
本日お伝えした内容をもとに、個別具体的な「合格作戦会議」として、7月末までに全ご家庭と「三者面談」を実施いたします。まだ日時が確定していない保護者様におかれましては、お早めに希望日時をご提出いただけますと幸いです。(聖蹟:山本、南大沢:山口、八王子:加藤が担当いたします)
また、第2回保護者会は9月中旬を予定しております。今回お伝えしきれなかった詳細な入試の仕組みや、新学年の具体的なスケジュールについてお話しいたします。今後とも、大切なお子様の現役合格に向けて全力で伴走してまいりますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

